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NYで見つけたランニングのZINE(ジン)で思うこと
練習日記
2018 / 12 / 26

NYで見つけたランニングのZINE(ジン)で思うこと

今回のNY滞在中も合間をぬってマンハッタンの中心部からは少し離れた「ブルックリン・ランニング・カンパニー」を訪れた。「ブルックリン・ランニング・カンパニー」は最新のランニングギアからローカル発のグッズまで置いてあるNY・ブルックリンのランニングショップ。以前に紹介したRUNAWAY MAGAZINEも置いてあったが、特に興味をそそったのはランニングを題材にした二冊のZINE(小冊子)だ。

"Para La Cultura"

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一冊目はモノクロの写真が特徴的にレイアウトされている写真集のZINE。作り手はランニングをはじめスポーツの広告写真をメインに活動しているNYのカメラマン。普段の仕事とは違うであろう自由な表現の紙面がZINEらしく面白い。ニューヨークシティマラソンの写真も何枚か収録。

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"zine while running"

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かわいいイラストが表紙を飾るもう一冊は、NYに住む女性ランナーによって作られている。女性のクリエイターたちが参加し、ランニングをテーマに写真、詩、イラスト、コラージュ、エッセイなどが綴られている。ちょうど最近2号目が出たらしい。
https://www.instagram.com/zinewhilerunning/

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ZINE(ジン)とは?

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これら小冊子はZINE(ジン)と呼ばれる印刷物。大衆に向けたメディアではなく、カメラマン、作家、アーティストなどのクリエイターが自己表現のツールとして作り、コミュニティに配布するというインディペンデントなメディアだ。大抵は安い紙にコピー機でプリントされ、製本(基本は中綴じ)もお手製。流通も、作り手が紹介を兼ねて自ら配布していくというスタイル。

アメリカではZINEカルチャーも市民権を得ていて、ZINEを専門に取り扱うのショップもなども見かけたり、著名なアーティストも私家版としてZINEを作ることも珍しくなく、アートブックカルチャーの一端を担うほどに親しまれている。

ランニング x ストリートカルチャー

お世話になった現地在住のカメラマンから聞いた話だと、NYでは90年代にスケートで遊んでたキッズたちが、2000年代に入ってピストバイクに夢中になり、最近ではランニングにのめり込んでるらしい。スポーツブランドもそういう動向を無視できなくなって、彼らのアイデンティティを尊重しながらも継続的にサポートをしているよう。中にはギャングのようなランニングクルーも存在するようだ。足の速いギャングとは想像もつかないが、、、。NYではかつてのスケートボードのようにストリートカルチャーにランニングが取り入れられているのかもしれない。

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成熟したシーンは多様な価値観が育ち、ストリートカルチャーのようなオルタナティブな文化も生まれてくる。このランニングのZINEも成熟したランニングカルチャーを持つNYだからこそ生まれてきたものだろう。日本とはまた違う、ランニングカルチャーの一端を垣間見た気がした。

日本でも箱根駅伝が盛り上がり、オリンピックやエリート選手が注目される中で、そういうメインストリームとはまた違った価値観でランニングを楽しむカルチャーが生まれてくるのだろう。それはもうはじまってるのかもしれないが。

そしてそんな多様な価値観を包括してしまう、ニューヨークシティマラソンは、とても魅力的なランニングカルチャーイベントだ。このZINEを見ていて、そのうちマラソンエキスポでクリエイター発信のゾーンを見ることができるかも、と思った。

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